
童話「ジャックと豆の木」が冒険大作に。
出世したよ、あのお豆!
小豆だか大豆だか落花生だか、何のお豆か知んないけどさ!!
言われてみれば、お豆の木が空に伸びていくところとか、ハリウッド映画向きのシチュエーションだと思う〜。
監督はブライアン・シンガーってことで、さすがダイナミックな見せ方を良く分かってらっしゃる。
劇中では、農民の主人公ジャックとお姫様による、身分違いの恋まで描かれていて…。
さすがブライアン・シンガー。
さすがゲイ様!
男心も女心も、分かり尽くした出来栄え。
あの人はね、恋の酸いも甘いも知り尽くしてんの!
味わい尽くしてんのさ、ベロで!!
10代のお姫様が、無理矢理に嫁がされそうになる相手がスタンリー・トゥッチって…。
なるほど、確かに嫁ぎたくないでしょうな。
抱かれたくないでしょうな!
説得力のある配役でございました。
劇中では、豆の木が伸びた先には空中に浮かぶ島があり、そこには巨人が住んでいるという…。
童話の「ジャックと豆の木」って、そんな派手な話だったっけ?!
映画化にする際に、設定を付け足したのかな。
「ちょい足し」したのかもよ!
他のアメリカ映画でよく見かける殺人鬼って、山の小汚い部屋に住んでいる野蛮で下品なオッサン、みたいなタイプが多いと思うんだけど。
今回出てきた巨人の持ち味は、まさに、そんな殺人鬼っぽかったです。
アメリカ人が嫌がるタイプ。
お風呂になんて入んない、ばっちいオッサンさ!
そんなオッサンが巨大化し、大量に存在したら最悪。
まずは自分が逃げても、すぐ追いつかれんの。
巨人は歩幅が広いんで。
コンパスが広いんで!(←死語)
巨人に捕まえられたら食べらちゃう。
頭から骨ごと食べられちゃうんですよ、アジの南蛮漬けみたいに!
しかも、歯も磨いてないようなお口で。
食べ残しのおネギがこびりついているようなお口でギャーーッ!!
そんな巨大なオッサン連中が敵なのですが。
つけいる隙もございます。
なんでも、魔法の王冠をかぶった者には巨人たちがひれ伏す、というプチ設定があるのです。
発見、プチ弱点!
巨人は、まるで黄門さまの印ろうを見た、悪いお侍さん状態になるんですよ!!
黄門さまの印ろうと違うところは、巨人が無条件でひれ伏すところ。
理由のない土下座を強いられんの!
これはたまらん、精神的に!!
頭を垂れた巨人からは、腑に落ちないような悔しさがにじみ出ておりました。
納得できてないと思う〜。
心が折れちまうよ!
せめて理由があればねぇ。
「嫁に浮気がバレたとか」さ〜。