
実話を元にした、貧乏家のお話です。
貧乏日記ですよ!
舞台はボスニア・ヘルツェゴビナ。
村で細々と暮らす4人家族に、気の毒なハプニング。
母ちゃんが腹痛(はらいた)!
結構な重病でした、下痢ピーじゃありませんから!!
分かります。
貧乏って、病気になったら一大事。
通院って、おカネがかかるんだよね。
まーボクちゃんも貧乏ですが、この映画の一家ほどではありませんでした。
比べちゃ失礼、ケタ違い!
このご家族。
その日暮らすだけで一杯一杯!!
手術費用が払えない母ちゃんは、病院から門前払い。
医師が「手術したけりゃ、カネ持ってきな!」って扉をピシャッ!
「フンッ」ですよ!!
憎らしかったです。
ボクちゃん、「先生、アンタ!」と、思いました。
こういうシーンを見ると「そこにボクちゃんがいたら、いくらかおカネを貸したるのに〜っ」と思うのですが。
いざ現場にいると、見ず知らずの人におカネを貸す、なんてことは、きっと出来んわな〜。
父ちゃんは手術費用を工面するため、まず行ったのが「鉄くず集め」。
燃えないゴミを拾うんですよ、資源ゴミ!
そんなものをいくつ集めたって、賃金は手術費用に程遠い。
観ていたボクちゃん、せつなさを通り越して、もどかしかったです。
「そんなことしてないで、誰かにおカネ借りれば?親戚とかに」とも思いましたが、それが出来てりゃ、とっくにやっているのでしょう。
ボクちゃんなんかに言われなくても分かっているのでしょうよ。
「みなまで言うな」ですよ!
そんな父ちゃんに、オンボロ自家用車のエンスト、停電など、次々と貧乏トラブルが襲う!
貧乏スパイラルさ!!
ああ貧乏って、生きてるだけでアドベンチャー。
はたして父ちゃんは、母ちゃんを救うことができるのか?
…そんなお話なのですが。
この映画のスンゴイところは、演じているのが役者さんじゃありません。
なんと、話の元になった実話の当事者!
ご本人!!
ときどきワイドショーで、振り込め詐欺事件の再現ドラマに、当事者の婆ちゃんが出演することがあるけれど。
アレの立派なやつだわな!
だから、出演者の演技が上手いとか下手とか言ってる場合じゃございません。
説得力はドキュメンタリー作に匹敵。
本物だから仕方ない。
ナーンも言えん!
同時に、娯楽性は皆無でした。
薪割りの映像とか、延々と続きますから。
当事者である母ちゃんが出演している、ってことは、母ちゃんの病気は治ったんだな、と、最初っからネタばれてるしね。
そして母ちゃん、貧乏な割にぽっちゃり!
っつーか激ぽちゃ!!
今は少しは生活もラクになっていて、おいしいものをいっぱい食べれていればいいんだけど〜。