
犬の目線でも話が進むという、犬が主人公の異色作です。
第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞した作品らしいですが。
確かに「ある視点」でしたよ、「犬視点」!
少女が父親から、愛する飼い犬「ハーゲンを捨てろ」と言われて始まる物語。
父親は薄毛でした。
つまり板ばさみでした、ハーゲンとハゲとの間で!
捨てられてしまった優しい犬ハーゲンですが。
一匹で街をさまよって、出会った人間たちが、まーもれなく悪人。
残念なふれあい一人旅!
優しいハーゲンがいじめられ、だまされ、捕らえられ、心を傷つけられ、命まで狙われるというアドベンチャー。
犬ベンチャーですよ!
動物映画って数多くありますが、今どきの映画だと、犬にCG加工を施したりするものですが。
この映画に関してはCGなし。
かぶせものナシ!
全て生犬。
生演技!
犬の喜怒哀楽の仕草が、イキイキしていて素晴らしいです。
イキイキしているから、ワテら観客にお尻を見せることも。
その度に「丸見えだわな、肛門」と思いました。
でも、それで良いのでしょう。
生の犬だからこそ、肛門が丸見えになるのだから!(←肛門論)
ハーゲンの相棒みたいになる子犬がカワイかったです。
その子犬がおなかを見せる演技をしたりして、どの犬もよくしつけられていて関心。
もっともっと、かわいいワンコが見たいな、と思っていたら。
大きな犬が100匹くらい出てくるシーンがあってビックリ。
犬がゴロゴロ。
ダンゴになってワラワラ!
まるでサンマ漁!!
観てるだけで犬臭さを感じる映像でした。
そんな大量の犬も、立派にしつけられているんですよね〜。
犬軍団をまとめているアニマル・コーディネーターを尊敬してしまいました。
同時に撮影が大変そう。
吼えたりするでしょうし。
エサも100匹分ならば、フンも100匹分ですからな!
便も100倍なんですよ!!
ヒロインの少女役を演じた子もカワイかったです。
子供だけど色気のある子。
なぜか着替えるシーンも多く、ロリコン映画の一面も。
主に「支配からの脱出」を描いているようですが、マジメに観るような映画ではありませんでした。
後半は結構ふざけていて楽しかったです。
タイトルが、なぜ「ホワイト・ゴッド」なのかは不明。
白い神様なんて出てきませんでしたけど。
ひょっとして、同じく犬の映画に出演中のライバル犬、「スヌーピー」のことかな?