
トミーズ雅?
違います。
マーシーって?
田代マーシー?
違いますから!!(←すみません。ボケただけです)
マーサという20歳の女性が、カルト集団にいた頃の呼び名がマーシー・メイなのです。
カルト集団を抜けても、カルトの恐怖が忘れられなくて困る、という心理スリラーです。
教祖に抱かれていた過去が、視界にチラつくんですよ飛蚊症みたいに!
性も暴力も描かれてますが。
他人の持論で自分の人間性が変えられてしまう、っていうところが怖かったです。
「抱かれることも暴力も、正しいこと」だと思いこむ、っていう。
「抱かれて正解」って、思いこむ恐怖さ!
教祖さまの服装が、いっつも小汚いところがリアルでした。
ジーパンもクソボロですよ、犬のウ●コでも拭いてきたみたいに!
だけど、お歌は上手な教祖さま。
ギター一本で弾き語り。
上から下まで汚いけれど、歌だけ聴いてりゃ福山雅治!
まるで「桜坂」!!
そんな歌声を聴いてマーサがトローン。
いつ抱かれてもいいって表情!
抱かれるのを待ち受けてる状態さ、「待ち受け画面」みたいに!!
弾き語りの魔力を感じる名シーンでした。
カルト集団を抜け、我に返ったマーサ。
「私、なんであんな汚い中年男性に抱かれていたんだろう。あんな、ろくに風呂にも入ってないような中年男性に」という気持ちが痛々しく、お気の毒でした。
姉の家に居候し、静養するマーサ。
マーサの姉の旦那が「マーサをいつまで世話しなきゃいけないんだよ〜。もう出ていってほしい」って愚痴る気持ちは分かりますけども。
本音だわな。
マーサがお家にいたら、嫁を抱きたいときに抱けやしないし!
旦那って、ふとした時に嫁を抱きたがるからね台所とかで!!
まー、しかし。
そこは大人の対応で、長い間マーサの面倒を見ておやんなよ。
アンタが愛し、抱いた女の妹なんだからさ!
マーサを演じたのは、話題の新人女優エリザベス・オルセンですが。
そういえば「レッド・ライト」にも女子大生役で出演してましたけども。
この子、このマーサ役で女優デビューしたんだね。
正気をなくした難役だけど、よくこなしてます。
将来性を感じました。
「全裸で湖の水につかる」という、体当たりの演技も見せております。
おとなしくお水につかっていたよ。
お水につけた干し椎茸みたいにさ。