
劇団ひとりさんの原作・脚本・監督作です。
全編に、劇団さんの世界が広がっております。
「劇団ワールド」ですよ!
普段のボクちゃんなら観ないタイプの、ライトユーザー向け作品ですが。
今回、「付き合い」で観ることになったのです。
「何観る〜?青天の霹靂〜?他にないの〜?」みたいな感じです。(←シブシブかい)
こんな機会でもなければ、出会うこともなかった作品。
これも「出会い」ですよね。
内容には、全く期待もしていませんでしたけど。
立派な映画でビックリ。
安っぽくなくてプロフェッショナル。
劇団さんの演出力に、何の問題もありません。
みなさん、劇団さんは大丈夫です!
…と、まずは劇団さんの力量に感服いたしました。
大泉洋さんは売れないマジシャン役。
冒頭から、洋さんのマジックが5分くらいの長回し。
そんな見せ方もイイ感じです。
貧乏生活の洋さんが、「50%引き」になっているスーパーの惣菜を買うシーンに注目〜。
日頃ボクちゃんも、スーパーでは「50%引き」総菜にお世話になっているのですが。
そうやって、食い繋いでいるのですが!
劇中の洋さんは、そんな惣菜を恥ずかしそうに買ってるんですけど〜。
え〜、そういうもん?
ボクちゃんは喜んで買ってるんですけど〜!
ボクちゃんが「50%引き」のシールを見たら、満面の笑みなんですけど〜。
「キャッホーイ」なんですけど〜!!(←恥じるべきでしょうか)
そんな洋さんが過去にタイムスリップし、若かりし頃の父親に会う展開。
昔「異人たちとの夏」っていう、男が死んだ両親に会う映画がありましたけど。
なんか、それを思い出しました。
「異人たちとの夏」で主演した風間杜夫さんが、今回の作品にも出演しているところでもリンクを感じます。
杜夫で繋がってるんですよ!
ストーリーの中盤では「おなかの子を生むか、おろすか」で、ひと盛り上がり。
ボクちゃん、「おなかの子を生むか、おろすか」で盛り上げる話って、気が進まないんですよね〜。
こういう事態をセリフに乗せると軽くなりすぎる、というか。
その点以外は楽しかったです。
今回の設定された時代は昭和48年ってことで。
素がクセ毛の大泉洋さん。
素で髪がボリューミー!
その髪質が昔っぽくて、昭和48年にピッタリ。
「頭」が古いんですよ!
そうそう、昔は皆、あんな髪型だったんだよね〜。
劇中、マジックで大舞台に立つ洋さん。
その髪を見てみたら…。
セットしとる!
ケープでも噴いたみたいに!!
あんなグルングルンのクセ毛でも、大舞台のときはセットするんだな、と思いました。
てっきり放置しているのかと。
あきらめているのかと。(←失礼)
作品のまとまり感も良かったけど、大舞台での洋さんのクセ毛も、よくまとまっておりました。