
シャチの調教師がヒロインです。
言ってみりゃあ「鴨川シーワールドの女」だわな!
その調教師が、とてもお気の毒な災難に遭遇。
なんと、シャチに両足食べられた…。
まるで「オルカ」ですよ!(←古いですか)
悲劇のシーンは悲しいやら、シャチの野郎が憎らしいやらでテンションが下がりました。
たま〜に現実世界でも、飼育員が動物に襲われるニュースを見ますけど。
映画で描かれることって珍しいかも〜。
動物をナメてたらケガすんだよね。
たとえ相手がハムスターだったとしても、油断してたら指を噛まれっから。
食いついてくっからさ、あのネズ公!
所詮は畜生なんだよね!!
まーそんなこんなで〜、人生の痛みと、きらめきが描かれている作品でした。
両足を失ったヒロインを演じているのは、フランスの大物女優マリオン・コティヤールですよ。
近年、ハリウッド作品でよく見かけるコティヤール。
だけどハリウッド作品の中のコティヤールは、いつも単なるフランス女…。
平凡美人!
お飾りですよ!!
アメリカでは良い部分が出ていなかったと思うのですが。
今回は故郷のフランス作品ってことで。
地元で輝くコティヤール!
キラキラしてんの、田舎では!!(←失礼)
真っ暗な絶望の淵から、かすかな希望を見つけて抜け出していく、という、細かくて濃い演技が見事です。
そして適度に顔が汚くて、だけどその中に美しさもある、という見た目の存在感…。
ああ、この人はスゴい女優なんだな、と改めて思いました。
コティヤールは今後も、どんどんフランスの映画に出たほうがイイかもよ。
たまには地元に帰んなね、お彼岸とかに。(←墓参りかい)
コティヤールだけが主人公ではありません。
半分は、荒っぽい性格の男が主人公。
この男のことを「ちょっとイイな」と思い始めるコティヤール。
そのうちに、「抱いてほしいな」と思い始めるコティヤール!
そんなコティヤールをよそに、男が売店でオモチャを購入。
「コレは息子への土産」とのたまう男に向かって、「アンタ子持ちかよ!!」と返すコティヤール。
早いツッコミでした。
ナイナイの、矢部くん並みのキレ味です。
コティヤールは、意外とツッコミでやっていけるかも〜。(←女芸人じゃありません)
男もさ〜、「子持ち」という情報は、コティヤールに出会ったときに伝えとくべき。
結構大事なインフォメーション!
男の気が利かない場面が多くて、イライラいたしました。
だいたいその男は、複数の女性を抱いておる。
取っかえ引っかえ!
遊び人ですよ、まるで火野正平!!
そして、男がいろんな女を抱いてる最中に限って、携帯に着信アリ。
そのたびに男の気が散って…。
ちょっと、ちょっと〜、観てるこっちも気が散んの!
「電源を切っときなよ、あらかじめ!」と、今度はボクちゃんがツッコミを入れました。
ホント「ツッコまれ上手」な男だったな〜。
ベッドの上では「ツッコミ上手」なのにさ〜。