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Channel: ラヴ・ハリ映画日記〜ときどき海外ドラマ〜
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「アンナ・カレーニナ」★★★

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AnnaKarenina.gif
原作はトルストイですよ。

あの文豪様さ!

舞台は19世紀のロシア。
既婚のご婦人が、若いイケメン将校さんにメロメロになる話。

骨抜きになんの!

みっともないったら、ありゃしない!!

まーね。
とりたてて特徴を感じない不倫話でしたけど〜。

こんな古風で平凡な話を、よくもまあノリの良い映画に仕立てあげたもんだな〜、と感心〜。

退屈しませんでした。

演出が斬新なのです。

なんと、セットが動いて場面が切り替わりましたよ。

裏で動かしてんの、大道具さんが!

運んでんのさエッサホイサ、エッサホイサ!!

音楽に合わせて場面が切り替わったりもします。
なんとなく舞台っぽい演出。

劇団っぽいんですよ、劇団四季だか劇団新幹線だか何だかみたいに!

監督さんは思い切ったことをなさいましたな〜。
良い監督だと思う〜。
アンタ、間違ってないよ。

演出でおもしろおかしくしないとさ〜、ワテらもこんな平凡な話に付き合ってられんから!

ワテらも、晩ごはんの支度とかで忙しいからね!!

ヒロインのアンナ・カレーニナを演じたのはキラ奈かい。(←キーラ・ナイトレイ)

これまでも文芸作に多数出演しているキラ奈。

もう、さんざん!

だから今回も手馴れたもん。

余裕の抱かれっぷり!

「昔の女性の抱かれ方って、こうして、こうして、こうするのよね」みたいな分け知り顔さ!!

風格すら感じました。

今回、キラ奈をメロメロにする将校さん役は、超・二枚目の男前…っていう設定ぽいのですが、岡田眞澄みたいな。

ファンファン大佐みたいな!(←古いですか)

そんな大役に大抜擢されたのは、なんとアーロン・テイラー=ジョンソンですよ。
ほらほら〜、オタク高校生がヒーローを気取るコメディっぽい作品、「キック・アス」に出てた小僧ですよ。

「キック・アス」の、しかも「キック・アス」役の子。

ああ、よりによってあの子!

今回、あの小僧が大マジメ。
心を入れ替えて役に臨んどる。

魂、売ってんよ!

そんで、キザな演技をしてがんばっているのですが。
どうしても「キック・アス」のイメージがチラついて…。

隠しても、隠しても、安いオーラが出てしまう。

臭ってしまうんですよ!(←おトイレの後かい)

だから小僧が出てくると、ついつい笑ちゃう。

仕草は宝塚の男役みたいな感じなんですけど〜。

「追い付いてないな、天海祐希のレベルには」とも思いました。

しかし、ひょっとしたら、そんな無理めの配役も計算づくだったのかも。

話自体はつまんなかったのですが。
アーロン・テイラー=ジョンソンが、どうにもこなせないキザな演技をしているシーンは、いびつだけど楽しかったのです。

作品の魅力を上げた一番の功労者は、あの小僧だったのかもしれません。



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