
観たかったけど観逃した作品が、テレビ東京で放送されておりました。
うば捨て山のお話です。
うば捨て山に捨てられた婆さんたちが、実は生きていて村を作ってんの。
住んでんの裏山に!
演じているのは草笛光子、倍賞美津子、山本陽子とか。
そうそうたるババアたち!
素は美人のみなさんですが、映画の中での姿は小汚ぇ〜。
普段着の、キアヌ・リーブス並みに小汚ぇ〜!(←キアヌに失礼)
首に巻いてるのはストール…いや、たぶん雑巾!
髪はバサバサで、顔面はドス黒いです。
美人要素をかなぐり捨てて、クソババア化100%!!
エキストラの婆さんなんて、屁をヒりまくり。
何かあるごとにプップ、プップ、プップ、プップ!
捨てゼリフは「ミミズは食えたもんじゃねぇな。ガハハハハ!」ですよ。
「とっくの昔に女を捨てる感」がバリバリです。
住居の素材もワラですよ、ワラ。
暮らしぶりが、まるで原始人…。
まるで紀元前1万年!
そんな村に新入りが。
捨てられて間もない浅丘ルリ子が新人ババア!
ルリ子も基本的に小汚いんだけど〜。
メンバーの中では美人に見える…。
目に星があるからね。
キラキラしてんの!
70歳でお姫様面!!
なんとなくアイラインが入ってるような気も。
きっと墨汁で引いたのであろう。
そんなルリ子たちが、冬山で血にまみれながらのサバイバル生活をする、ってことで。
この作品は、高齢女優によるアクション映画なんですね〜。
ナイスな企画。
いいところ狙ってる。
突っついてる!
ぜひハリウッドでリメイクしてほしいです、ヘレン・ミレンとジュディ・デンチで!!
劇中、ババアたちの宿敵は熊ですよ。
次々と熊のえじきになる有名女優たち。
おもしろすぎます。
最終的には、ルリ子と、兇暴なメス熊の一騎打ちですよ!
最高のシチュエーションなのですが。
残念ながら熊がな〜…。
着ぐるみだった〜!
ぬいぐるみですよ!!
「あ、中に人が入ってる」ってピンときました。
「中にスタッフが入ってる」ってさ!
熊の目なんてガラス玉。
ビー玉じゃん!
そんなんだから危機感はございません。
ここは本物の野良熊を使っていただきたかった。
本物の野良熊とルリ子の、取っ組み合いの大ケンカを見たかったです。
そして、アクションするにも、やっぱり高齢女優の動きが鈍かった〜。
ま、仕方ないけどさ〜。
座ってる状態から、立ちあがるまでがゆっくりしとる。
切羽詰まったときの動作が、「向こうの方にあるテレビのリモコンを取るとき」と同じスピードて!
雪道を全力疾走するルリ子も遅っ!
そんな速度じゃ熊に追いつかれんよ、モタモタモタモタしなさんな!!
…って思いながら応援してました。
老人会の運動会でも観てる気分だったよ。