
新作ですよ、コッコアポ監督の!(←ソフィア・コッポラ監督です)
ボクちゃん、コッ子の大ファン。
彼女の作風も理解しているつもりです。
コッ子も持ち味である少女風味を、今回は南北戦争時代の、女子だけが住む寄宿学校のビジュアルに落とし込んでおります。
簡単に言えば、男子禁制の乙女寮~!
おっかない寮長が「門限厳守だべ~!」って言うやつ~!!
女性教師や女学生のヒラヒラしたお洋服が、パステルカラーだったり水玉模様だったり。
ドアの外でのヒソヒソ話、ピアノ伴奏での合唱など、少女的な演出に酔いしれました。
コッ子の作品を鑑賞するたびに言ってるのですが、やっぱりこういう映画は男には絶対に撮れませんよ。
自然に出てんの、おんな臭さ!
だからこそコッ子の作風に憧れてしまうのでしょう。
女学生が鼻歌を歌いながら森でキノコを摘む場面から始まる物語。
「赤ずきんちゃん」風に始まりましたよ、「頭巾女」風に!
ケガをしたイケメン兵士を拾って帰る女学生。
寄宿学校にいる女性教師や女学生が、イケメン兵士に抱かれたがるという、すんごい展開に。
もう「抱かれたもん勝ち」みたいな!
抱かれ戦争ですよ!!
抱かれたがる人材は、年増だけど美人な園長役ニコール・キッドマン、美人じゃないけど抱かれるには適齢期の教師役キルステン・ダンスト。
そして、おませな女学生役エル・ファニングですよ。
そろってますよ、松・竹・梅!
まずは気を失っているイケメン兵士の服を脱がせ、体を拭いてさしあげるニコール・キッドマン。
拭くだけでムラムラしてんよ!
「いやだわ、あたくしったら。こんなことで体が火照ってしまうなんて」みたいな状態。
自分にカツを入れるために、キッコマンは顔をお水でバシャバシャバシャバシャ!
「抱かれちゃダメ。抱かれちゃダメよ、あたくし!」みたいな禁欲現場!!
その場面を観たボクちゃん。
心の底からワクワクしたわい!
キルステン・ダンストは、イケメン兵士に会うときは、ちょっぴりオシャレ。
女学生からは「先生どしたん?そのブローチつけるの、クリスマス以来だっぺ?」と、おちょくられ。
男に気に入られるべく、身につけたアイテムがブローチて。
良いと思う〜、素朴な女!
ボクちゃん、その場面を観て以来、ダンストのことは「ブローチ女」と呼んでいます。
はたしてイケメン兵士は一体誰を抱くことになるのか、という、気になって仕方がない構図になるのですが。
この映画のジャンルって、コッ子作品には珍しいスリラーなんですよね~。
ガーリー・スリラーですよ、ガーラー!(←略しました)
しかしコッ子らしく、スリリングな場面も見事にそっけない。
コッ子作品の魅力って、少女趣味の裏側で、氷のように冷め切った部分があるところ。
猫みたいにツンとして、観客を突き放した感じが、また女子っぽくて最高~。
媚びないタイプのガール・ムービーでした。
![Beguiled/ [Blu-ray] [Import] Beguiled/ [Blu-ray] [Import]](http://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ssQIeRJtL._SL160_.jpg)