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1950年代ロンドンのファッション業界を舞台に、ある「年の差カップル」の事情を描いております。
アパレル・ラブですよ、ゾゾタウン社長と剛力彩芽ちゃんみたいな!
主人公は有名なドレス・デザイナー、レイノルズ。
佇まいと仕草が相当ダンディです。
まるで西洋の田村正和ですよ!
独身生活を楽しんでいて、取っかえ引っかえ女性を抱いてるレイノルズ。
気に入った女性は自宅に住まわせ、飽きたら追い出すという生活をしているようです。
抱き捨てですよ、使い捨て!
ああ、ホッカイロみたいな女たち!!
そんなレイノルズが、喫茶店のウェイトレス、アルマをナンパして始まる物語。
茶屋の娘を見初めたんですよ、悪代官みたいに!
さすがファッション・デザイナーのレイノルズ、自宅デートで娘の体を採寸。
寸法プレイですよ!
そんなデートの真っ最中、2人の間に割って入り込んできたのが、レイノルズの姉ですよ。
推定年齢60歳、嫁に行き遅れた姉ですよ、宮本信子似の小姑~!
この姉が最高~。
初対面のアルマに鼻をよせ、クンクン臭いをかぎだした。
クンクン女のお姉さま!
どうやら鼻が利く姉さん。
アルマに対して「臭ってるで、レモン汁」と、臭みの元を言い当てた。
アルマの返答は「さっき、お夕飯食べたから」でしたけども。
もしかしたら、おかずのから揚げにレモンでも搾ったのかな?・・・と思いました。
から揚げにレモンを搾るときは、しぶきが飛ぶもんだからね!
下手すりゃ目にも入るから!!
体の寸法を測り終えたアルマは「私、自分の体が嫌いなんです。ペチャパイやし」と自虐ネタ。
それを聞いた姉は「弟はアンタの体、好っきゃで。胸より腹が出とる女が好みやから」とチクリ!
なんという楽しい会話でしょう、5時間くらい観ていたい!
そんなこんなで、レイノルズ、アルマ、そしてレイノルズの姉、という、小姑を含んだ恋愛劇が繰り広げられるのですが。
50過ぎて独身のレイノルズは、自分の生活スタイルが確立されていて、アルマが入り込む余地なし。
アルマは若すぎて、レイノルズの空気を読みきれぬ。
レイノルズは、アルマの食事音だけでイライラしています。
箸の上げ下ろしもイヤになっている状態!
絵に描いたようなギクシャク感。
レイノルズが病気のときだけは、うまくいくという。
うちの両親もこんな感じだったし~。深みは無いけど分かりやすいラブ・ドラマした。
監督はポール・トーマス・アンダーソンということで、他作品と同じくアートでエレガントな世界観でしたけども、話はキャッチーで退屈しませんでした。
ポール・トーマス・アンダーソン監督作でありながら、眠たくないという奇跡~!
男のバカっぷりと、女の怖さという普遍的なテーマもエンターテインメント。
最初は地味だったアルマもな~。
最後の方は、ちょっとかわいい松居一代みたいになってましたしね。