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「6才のボクが、大人になるまで。では男児を、「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」では男子大学生を描いてきたリチャード・リンクレイター監督ですけども。
今回、扱ったのは50歳前後のオジン!
やっぱり「オス縛り」~!!
ってことは、次に手がける題材は「爺さん」かも。
クリント・イーストウッドが出てきて最後は死んで終わる映画かもよ知らんけど!
今回は、30年ぶりに再会したおじさん3人が、数泊の旅をすることになる、という物語。
大人しいおじさん役がスティーヴ・カレル。
神父役がローレンス・フィッシュバーンで、ブライアン・クランストンが酒場を経営しているちょい悪オヤジ役ですよ。(←死語)
いつのまにか、スティーヴ・カレルが名優みたいなポジションに就いていることにビックリですけども。
確かカレルって、かつてはコメディ男優だった気がしますけども。
確か代表作って「40歳の童貞男」だったはずですけども!
うまいこと演技派路線に乗ったな~と思います。
そんなカレルの左右から、フィッシュバーンが天使のささやき、クランストンが悪魔のささやきを投げかける、というのが基本構図。
雑談シーンはノリが良くて、リンクレイター監督の演出力が炸裂。
脚本なのかアドリブなのか分からないくらい盛り上がってましたバカ話!
そんでY談も!!(←死語)
ブライアン・クランストンはトラブルメーカーっぽいな存在なので、はじけた芝居をしていて、それがまたお上手。
さすがの演技力で、見た目もカッコよかったです。
悪友に見えて、実は優しいところもあるし、とってもおいしい役でした。
フィッシュバーンも優等生的なキャラクターでありながら、二面性があってオモローイ。
神父の黒服も似合いますしね。
ホント、フィッシュバーンってオーラが出ますな黒服着せたら!
次は学ランでも着てみたら!!
3人ともアカデミー賞にノミネートされてもいいくらいのクオリティでしたけども。
今の賞レースでは、オジン中心の映画はウケませんからな。
むしろ、オジンがキャッキャ、キャッキャ騒いでいる映画なんて、ハリウッド女優が観たら「舌打ち」されますから!
話の本筋は暗いです。
実はシュンとしてんの!
カレル役の息子が戦死して、遺体を引き取る旅物語なんですよね~。
結構な湿っぽさでした。
そして、戦争や国に対する不信感や疑問が描かれていて、簡単に言えば反戦ムード。
経験豊かなおじさんらしく、過去に対する後悔まで描かれていて、なかなか複雑で、奥が深いオジンの世界。
オジンは大変!・・・ってことがよく分かりました。
実生活でも、オジンを見たら優しくしてやろうと思います。