
どこの島じゃい、舞台のバスタブ島て。
どこか南の島っぽい。
イリオモテ島の向こうの方かい!(←テキトー発言)
そんな、未開拓の小さな土地で父と暮らす女児、ハッシュパピーちゃんがカワイイです。
パンツで走り回ってんよ!
天然パーマの髪型や、表情や体型など、キャラクター・デザインのレベルがお高いです。
そんでハッシュパピーは、小鳥や豚など動物さんに耳を当て、心臓の鼓動を聴くのが好きな女児。
直に耳に当てるんです。
「直(じか)聴き」なんです!
ボクちゃんには無理。
だって動物さんはバイキンだらけ!
きっと耳が痒くなるんで!!
ハッシュパピーのお昼ゴハンはニワトリです。
油で揚げたヒレや手羽先ではありません。
丸焼き!
首付きの!!
それを手掴みで食らうのです。
それがハッシュパピーという女!
ナイフを使ってカニを食べようとするハッシュパピーに父が注意。
「道具なんか使うんでねぇ!」と。
「甲羅は手でむしらんかい!」ですよ。
そんで「甲羅が取れたら身をむさぼれ!お汁をすすれ!!」ですから。
カニをむさぼったハッシュパピーは咆哮…。
両手を振り上げ「食ったど〜!!」みたいな。
まるでメスゴリラ!
アンタ、それがバスタブ島の「ごちそうさま」かい!!
そんな感じで、表現に野性味が溢れております。
野性動物としての人間の姿ですよ。
これは人間の話、動物の話、自然の話…。
ただ生きるものが生きる話。
現代人が忘れたものがてんこ盛り。
最後のほうは、フシギと感動的。
ハッシュパピーは、まだ小さい子供だけど、どういうわけか、感動シーンには命のスケール感が。
ボクちゃん、うっすら泣きました。
涙を拭くために、誰かおくれよハッシュパピーだかテッシュペーパーだかを!
映像も、子供の視界みたいで瑞々しいです。
魚介類や動物の死体とか、気味が悪いものにも目をそらさなかったり、時にはメルヘン調だったり、子供らしくて面白ーい。
そして躍動的な映像なのですが…。
ボクちゃん油断した。
まさかこんなに映像が躍動的すぎるとは…。
手ブレ映像が相当激しいです。
最初っから最後までブレとった。
知らずにガン見していたボクちゃん。
気分がすぐれんの!
すでに前半から気分が悪くなってしまいました。
これまで観てきた手ブレ映画の中でも、トップクラスの強烈な画面酔い。
このままではボクちゃん吐いてしまう…。
もどしてしまう、お昼ごはん!
せっかく食べたのにさ!!
かなりデンジャラスな状態でした。
ちょっとお外で風に当たりたい…。
冷たい空気を顔に当てたい小窓を開けて!(←遠足のバスかい)
ときどきスクリーンから目をそらし、休憩するボクちゃんでしたが。
再びスクリーンに目をやると、ハッシュパピーが内蔵丸出しの動物を観察!
やめとくれよ気色悪い!!
何の容赦ありませんでした。
それがハッシュパピーという女なのです。