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Channel: ラヴ・ハリ映画日記〜ときどき海外ドラマ〜
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「LUCY/ルーシー」★★☆

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LUCY.gif
本編が始まって…。
最初のほうはストーリーがありました。

ええ、最初だけは!

痛快アクションを期待したお客さんを、見事に裏切るクライマックスにビックリ。

お客さんの見たいものは、一切見せてくれないというアッパレな作品です。

初日に観たのですがね〜。
まあまあ、お客さんも入ってました。

ボクちゃん、そんなお客さんが気の毒に…。
「なんか、みなさんの期待にそえぬ映画ですみません」と謝りたい気分。

「さあ次は、『STAND BY ME ドラえもん』でも観てください」って、タダ券を差し上げたい気分。

ドラちゃんでお口直しですよ!

脳機能が100%覚醒したら、人間は超能力者になる、っていうお話でしたけど。

X-MEN化するんですよ、ハル・ベリーみたいな!

全編を通して、監督・脚本を担当したリュック・ベッソンの持論が展開。

もはや「脳についてのベッソン・レポート」ですよ!(←「愛についてのキンゼイ・レポート」調で)

脳が覚醒したらこうなると思います、っていう論文みたいでした。

「STAP細胞はあります」みたいな!

「だけど証拠はありません」みたいな!!

後半は、ただひたすら「脳科学についての仮説と空想」が、CGで繰り広げられました。
まるで、テレンス・マリック監督作を観てる気分。

つまり、ア然とした気分!

ヒロイン映画ですが、ラブ・ストーリーを排除しておりますし。

ヒロイン映画なのに、誰にも抱かれることはナーーイ!

まーしかし。
映画なんて、監督さんの好きに作ってもらって結構。
他人の意見を聞いて作っていたら、より一層つまんなくなるだけだもんね。

リュック・ベッソンが今、何に興味があるのかは分かりました。

「脳みそ」ってことが!

一般ユーザーに酷評されるに違いない作品ですが。
映画ファンとして、それはそれで心が痛む…。

フォローさせていただくと、作家性のかけらもない作品に比べたらマシだし、個性も備わっておりましたよ。

痛快な気分は味わえませんでしたけど、娯楽性が無いわけではありませんでしたし。

娯楽もちょびっとございますよ、ひとつまみ!

スカーレット・ヨハンソンが、ヒロインのルーシー役を演じているのですが。

冒頭、ルーシーがアジア人の敵に捕まり、キャーキャー言うところは楽しかったです。

舞台も台湾かどこかなので、アジアン・テイストとヨハンソンの取り合わせがイイ感じ。

意外と合うよ、ヨハンソンと漢字!

絵的には良かったと思います。

ヨハンソンの敵役はチェ・ミンシクですよ。

オリジナル版「オールド・ボーイ」の主役ですよ!

渋いキャスティングが最高なのですがね〜。
そりゃもう、ヨハンソンとオールド・ボーイの対決が見たくなりますけどね〜。

米韓間の、取っ組み合いの大ゲンカをさ〜!

アップル対サムスンみたいなやつをさ〜!!

ああ、それなのに。

対決はナシってことで…。

お流れかい!(←ガックリ)

そして、脳科学の権威として、意味ありげにモーガン・フリーマンが登場〜。

ああ、それなのに。
とくに話に絡んでくることはない、っていう…。

ただ時々、脚本のト書きを読んでるだけの役でした!

ナレーターみたいなもんだわな!!

近年のモーガン・フリーマンって、こんなふうに「名前だけ貸してる」みたいなチョイ役が増えましたな〜。

脇役っていうか、顧問みたいだよね〜。



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