
せつなさ度MAXですよ。
いつもはバカやってるボクちゃんですが。
いっつもバカみたいに、クルクルクルクル踊ってるボクちゃんですが!
今回ばかりはな〜。
真顔で観たから!
素ですよ、素!!
号泣するタイプの「せつなさ」ではございません。
パリのマンションにて、爺さんが婆さんを在宅介護するお話ってことで。
人ごとで済まされないせつなさです。
身につまされんの!
ワテらだって、いつか家族に介護が必要になるかもしれないし、自分だって年をとったら介護されるかもしれないしね。
物語をリアルに受け止めてしまい、「人生の終焉って、こんなにせつないの?」とブルーになりました。
ボクちゃんの人生も、絶対にお先真っ暗!
ボクちゃんの場合、老後の資金は大幅に不足。
ボクちゃん孤独死。
ミイラ化、ミイラ化ギャーーッ!!
…そんな重い気持ちになりました。
ふさぎこんだわい!
全編を通して舞台は室内。
ひたすら、真正面から介護生活を追っているのですが。
単調なようで、様々な心のドラマが描かれておりました。
人間の尊厳について、病気への恐怖について、老いることについて、爺さんと婆さんが思い悩んでおるのですがね〜。
爺さんは、愛があるから、どんな悩みも乗り越えようとなさるのです。
男女の愛が完全に仕上がっている。
出来上がってんの!(←酔っぱらいかい)
ホント、爺さんの介護が献身的。
夫婦とはいえ、ここまで付きっきりでお世話するなんて、頭が下がりました…。
ボクちゃん、ひれ伏したわい!
婆さんの症状は悪化の一途。
お水を飲みたがらない婆さんに「飲まんかい。飲まんと死んでしまうやないかバカ!」と言って、つい婆さんにビンタしてしまう爺さん…。
「す、すまん婆さん。だけど婆さん…。(ひょっとしてもう死にたいんか)」って察するシーンも素晴らしくて、愛を感じました。
ビンタ愛ですよ!
ああ、DVがこんなにせつないなんて!!
こんな良い爺さん、めったにいない。
婆さん、アンタ、良い爺さんを捕まえなすった。
良い爺さんに抱かれたよ!
よくぞ今まで抱かれてきなすったよ、何十年も!!
爺さんと婆さんには娘がいるのですが。
「私が子どものころはね、お父さんとお母さんの、夜の営みの声を聞くのが楽しみだったわ」というブキミ発言!
や、やめとくれよ、そんな話。
その盗み聞きは、本国フランスでは当たり前の習慣なんでしょうか。
ちなみに、お父さんとお母さんの、どっちがヒーヒー言ってたかは不明であった。