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Channel: ラヴ・ハリ映画日記〜ときどき海外ドラマ〜
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「ゲット・アウト」★★★

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最近のエンターテインメント界、多様化が進みましたな。


人種のるつぼ〜!


海外ドラマなんて、白人が出てくる方が珍しくなってきましたよ。


もう今は2017年ですし、白人も黒人も仲良し、ってことになってますけども。


今回の作品は、「パッと見は円満、だけど本当は・・・」という人種間の関係性をテーマにした、鋭い視点のスリラーになっております。


何か賞をとるとしたら「ある視点」部門ですよ!


白人は黒人を友達と認めてはいるが、やっぱりイジめたい、みたいなお話。


やっぱり、シメときたい、シメサバみたいに!・・・的なお話。


白人の言い分も「イジメたくてイジめてるのではありません。尊敬しているし、憧れているからイジめざるを得ないのです」みたいな感じ。


開き直ってますよ、言い訳も!


昔の黒人差別映画の中では、黒人に石を投げつけたり、来店を断ったり、イジメ方の表現があからさまでしたけど。


あけっぴろげでしたけど、おっぴろげ!


今回は全く違う、秘密めいたアプローチで、新鮮味がありました。


初めて観るタイプ、おニューですよ!


劇中では、白人宅に黒人客が来たら大歓迎。

だけど白人の態度や、白人宅での出来事に、黒人客は何か違和感を感じるんですよね〜。


何か心にチクっとすんのさ、お注射みたいに!


人種差別は激減した現代ですが、逆に黒人は白人の些細な態度が気になりだしてきた、という、そんな感覚を汲み取っているかのよう。


これは、超・イマドキの、繊細系・黒人虐待映画なのかも。


最新型・人種差別の幕開け~!


とは言いつつも娯楽性のある作品で、ジワジワ怖くて、とっても楽しめました。


主人公の黒人青年クリスが、白人のガールフレンド、ローズの実家に遊びに行くことからは始まる物語。


ローズのお母さん役がキャサリン・キーナーなのですが。

なんと催眠術を使えるんですよね~。


術使いの母ですよ!


なかなかの強敵で面白かったです。


ローズ宅の家政婦役を演じた黒人女性が怪演~。

笑いながら号泣するという演技が見物。


まるで竹中直人の芸みたいでした!(←それは「笑いながら怒る」芸ですか)


ローズの弟で、どこか危険な香りのする青年役を演じたは、こないだ観た「バリー・シール/アメリカをはめた男」で、バリー・シールの義弟役を演じたケイレブ・ランドリー・ジョーンズでした。


なんだ、アンタ売れてんじゃん!


「バリー・シール」に引き続き、トラブルメーカー役、そして美女の弟役、ということで。

主人公から見た「めんどくせえ、彼女の弟」というポジションを確立。


男性客に「こんな義弟はイヤ」と思わせる演技がお見事です。


「男性客受けの悪さ」が売り、という珍しいタイプの義弟男優でした。



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  • 出版社/メーカー: Universal Studios Home Entertainment
  • メディア: Blu-ray

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