
おフランスの作品ですけども。
ヒロインが落としたスマホを、見知らぬ男が操作。
そのスマホからヒロインの自宅に電話がかかってくる場面から始まるラブストーリーです。
スマホにロックをかけていたら始まらなかった物語!
甘いセキュリティ意識が、甘いラブストーリーを生んだわい!!
ヒロインが電話の男に会ってみると、彼は身長136センチだった・・・という展開。
愛は身長差を越えることができるか?・・・という、難しくないテーマなんですよね~。
コメディ調だし、これは誰でも気軽に楽しめますよ。
ちいさい彼の名はアレクサンドル。
サンダルとは違いますから、便所サンダルとは!
アレクサンドルは誰からも好かれる人柄、という設定が素晴らしい~。
しかも顔もいいし、カネもある、っていう・・・。
アレクサンドルのキャラクターに、ちょっとした「夢」があるんですよね~、アイドル的な。
「ちょい足し」されてるんですよ、アイスクリームに醤油をちょい足すみたいな!
そんなところもエンターテイメントだな~、と思いました。
アレクサンドルの息子は長身で、モデル体型のイケメン。
性格もいい子でビックリ。
ああ、おフランスの男子界にはチンピラはいなんでしょうか?!
息子の存在は、アレクサンドルの身長が遺伝的なものではないことを物語っておりました。
顔と性格の良さだけは遺伝で受け継がれている、ということも物語るし。
あの息子は、なかなか深い役だったと思います。
アレクサンドルと、ヒロインの元夫との対立も楽しい~。
小さいアレクサンドルが椅子に座っていることが分からず、彼の上から元夫が座ってしまった場面では爆笑してしまいました。
あれじゃあ座布団男だわな!
中盤以降の筋書きはお決まりの「偏見と戦う」パターンで若干残念なのですが。
冒頭から中盤までのノリの良さは最高~。
「彼の才能は、頭ひとつ抜きん出ている」「小さいのは私の器のほう」など、「チビ」にちなんだ名言も炸裂。
チビ慣用句ですよ!
「チビ」ネタとは無関係ですが、ヒロインが見せた「美容整形」という顔芸も、完成度が高すぎて笑ってしまいました。
あの場面だけユーチューブに上げたら、アンタ、ユーチューバーになれますよ、ユーチューバーの意味もよく知らんけど!
小さいアレクサンドルは、たいていが合成映像で表現されていて、ビジュアルも面白いし~。
そのうちハリウッドでリメイクされそうな勢いを感じました。
リメイク臭がツンときたんですよ、生わさびみたいに!
ジョージ・クルーニーが20年若けりゃ、アレクサンドル役もやれたと思う~。
日本でパクるのは難しいかな、炎上しそうだし。
もしも日本でリメイクするとしたら・・・。
吉本新喜劇の池乃めだかさんでお願いしたいです。